あなたのお子様の歯並びが悪かった場合、
矯正歯科治療は、いつからはじめたら良いのでしょう?
小学生、とりわけ低学年から始めるとよい場合が多いです。
小学生のうちに矯正歯科治療をはじめるとなぜ良いのかを今回はご紹介します。
1.取り外し式の装置で治療できる
取り外し式の装置は、正式には可撤式装置(かてつしき そうち)といいます。
ごはんを食べるときには、装置をお口から外します。
歯みがきがしっかりできるので、自由に取り外しのできない装置と違って、
むし歯をつくってしまう原因となることがありません。
寝るときには、装置をお口の中に入れます。
朝起きたら、装置をお口から外します。
朝ごはんを食べて、歯みがきをしたら、学校に出かけます。
学校では、装置を使う必要がありません。
ですから、矯正をやっていることがお友達に知られたくない、という
お子様にも受け入れてもらいやすいのです。
学校から帰ってきたら、連続でなくてよいので、
起きている間に、合計2~3時間ぐらい
装置をお口の中に入れていただけると非常に良いです。
2.あごの骨がしっかりとひろがる
歯並びが悪いお子様の場合、歯を支える土台となる骨を大きくしていくと
良いことが多いです。
硬い骨が大きくなったりするのか、と思われるかもしれませんが、
たとえば頭蓋骨を考えてみてください。
脳が大きく成長するのに応じて、頭蓋骨は大きく成長し、
お帽子の、ヘルメットのサイズがだんだん大きくなっていくのです。
あごの骨の大きさをよい状態にコントロールしていくことが
できる最適な時期が、小学生の成長期なのです。
中学生から始めた場合には、大人の歯を抜く必要があるようなケースでも、
小学生から始めていたら、大人の歯を抜かないで済む可能性が
ある、ということです。
次回は、小学生から矯正歯科をはじめるメリットとは パート2をお送りします。
山口 聡
PS.
取り外し式の装置を学校でも使用してくださるお子様が
いらっしゃいます。
先生からの指示がない限り、長く使用してくださってよいのですが、
壊したり、なくしてしまわないようにしてくださいね。